矯正歯科コラム

2021.02.18

結婚式を控えて

矯正治療をしたいけれど、結婚式などの人生の節目となるようなイベントを控え、装置などが目立つことで治療をためらっている方も多いのではないでしょうか。
矯正治療は期間のかかる治療のため、どうしても矯正治療の途中で大事な日を迎えるということもあります。
そんな時でも対処可能な方法がありますので、諦めずにチャレンジしてみませんか。

矯正治療をしているときの見た目の問題は、
①装置自体が見える
②抜歯したスペースが見える
のふたつだと思います。

そこで、「式の直前に装置を一時的に外して、終わったらすぐに付け直す」ことで大半は解決可能です。
全部の装置を外す必要はありません。装置の見え方は人によって違うので、前歯の12本の装置を外すだけで充分目立たなくなる人もいれば、さらに奥まで合計20本くらい外す必要のある人もいるでしょう。
装置を外している間は、動いた歯が後戻りしていくので、装置を外したままの時間は、なるべく短い方が良いです。イベントのスケジュールがわかれば、矯正装置を脱着するスケジュールを医院で調整してもらいましょう。
抜歯したスペースが目立つ場合は、仮歯をつけて目立たなくします。
または、大切な日までにスペースを閉じてしまうことも検討します。矯正治療を始める際に、抜歯した隙間が閉じて目立たなくなるまでにどれくらい時間がかかるかはある程度わかりますし、少しであれば治療のペースを早めることも可能です。

(上写真)治療のペース(来院間隔)を少し早めて、イベントまでに抜歯したスペースを無くしてしまう方針に。スケジュール的に間に合わないケースの場合は、隙間が目立つところに仮歯を入れる方法も可能。

 

イベントまでに時間の余裕があるほうが、有効な対策を立てやすいです。矯正治療を迷っているようであれば、早めにカウンセリングだけでもうけてみましょう。

 

2021.02.18

矯正治療中に虫歯が見つかったら

矯正治療中に虫歯が見つかることがしばしばあります。
歯磨きに問題があって治療中にできてしまうもののほか、歯並びの悪かったところに虫歯が隠れていて、歯を並べたことによって見つかる場合もあります。

こんなときは虫歯治療が終わるまで矯正治療を中断することになります。
なるべく虫歯治療に支障が出ないように、なおかつ矯正治療の後戻りが最小限ですむように、矯正装置に工夫を施したうえで虫歯治療をしてもらいますが、虫歯の大きさや状態によっては、矯正装置を一旦外さないといけないことがあり、矯正治療が後退し、期間がたくさんのびてしまいます。

矯正治療が終盤になり、虫歯が軽度で矯正治療後に虫歯治療をしても問題ないようなときは、そのまま矯正治療を続けることもあります。

矯正治療中に虫歯できてしまうと、矯正治療が計画通りに進まなくなりますので、しっかりと歯磨きをすることが大切です。

2021.01.28

歯の大きさに不調和がある 〜tooth size ratio〜

上下で歯の大きさのバランスが違っていると、いくら矯正治療で歯を並べてもきちんとした咬み合わせを作ることはできません。全体的に歯が大きい、小さいといった場合はよいのですが、下の歯だけが大きい、または小さいといった場合に不都合が生じます。
「tooth size ratio」とは、上下の歯の大きさの比率のことで、検査時の歯型で歯の大きさを計測するとわかります。
実際の治療では、上の2番目の前歯が小さい、下の前歯が大きいということが多いようです。

バランスの問題を矯正治療で解決するために、以下のような方法がとられます。

①小さな歯を大きくする

小さい歯の部分のスペースを余分に空けたまま矯正治療を終了し、差し歯などで対応する

②大きな歯を小さくする

大きい歯をヤスリなどを使って削ります。小さくできる量には限界があります。

③抜歯部位を工夫する

抜歯が必要な矯正治療の場合は、抜歯する場所を工夫することで、バランスの差を補うことができる場合があります。

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