矯正歯科コラム

2020.03.21

一期治療を行う症例④ 歯と歯肉に損傷を起こす咬み合わせ

歯ならびが原因で咬み合わせが悪く、特定の少数の歯に必要以上の力が加わると、その部分の歯や歯肉にダメージを起こしやすくなります。
以下のような症状はありませんか?
①咬んだら痛い
②歯が動揺する
③歯肉が下がっている(歯が長く見える)

 

このような場合、修復能力が旺盛な子どもの時期に治療を行って、歯に適切な力がかかるようにすると、下がった歯肉が改善するといった、良好な結果が得られることがあります。

治療後の経過によっては、大人になって再び矯正治療が必要な状態になることもあります。しかし成長が止まり、生体の修復能力が下がった大人の場合は、歯ならびを整えても下がった歯肉を改善することが難しくなります。そのため、この時期に発見して治療を行うことは、一定の有益性があると思われます。